2003年7月のコラム

2003/7/03
「第8回名古屋建築会議」
第8回建築会議に参加してきました。今回はいつものプロジェクトの話の他に以前書いた名古屋市の教育施設の改修計画の発表もあり、(私も参加)ちょっと楽しみにしていました。この計画は基本的に勝手にプロジェクトなので実際市から依頼されているわけではありませんが、こちらから提案して行こうと言う物です。10人程の方が提案しました。最初は他の人はどんな物を出してくるのだろう?とか、自分の案に対する反応はどうだろうか?とどきどきでしたが、順番に発表してくる間になんてみんな切り口が違うのだろうと驚きました。自分の考えとは正反対の人もいましたし、似て非なる物もありました。建築のデザインの考え方では建物の表層について考える人も入れば、内部空間中心の人、外部空間中心の人、建物の用途を中心に考える人、周囲の開発まで視野に入れた人とさまざま。まだスタートの地点なのでこれからどうなるか楽しみです。私の案ですか?わたしは建物の用途(プログラム)をメインに考えて内部空間を整理し直したような案です。用途(プログラム)をメインに考えた点が評価されていました。あと、帰りがけご自身で設計事務所をされている方が声をかけてくれて「壁の構成を作り替えるだけでここまで空間の感じを変えられるのはとても好感が持てます。実際に立体にしてみたいですね。」と言ってくれたのは嬉しかったですね。具体的な内容は9月頃に御見せできると思います。

2003/7/03
「建築と映画」
建築評論家五十嵐さんの企画でシーラカンス(有名な設計事務所)の伊藤さんが「建築と映画」という講演をするということなのでこれは面白そうと思い聴講してきました。伊藤さん曰く「私は公共建築を手掛ける他、都市計画にも携わっており映画を見る際ついつい都市がどう撮られているかを気にしてしまう」とのこと。さてどんな映画が引き合いに出されるのかと楽しみにしていると、まず初めがマイケルJフォックス主演の「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART1」次が「ニューシネマパラダイス」最後がウォン・カウワイの「恋する惑星」。えっ??バッバック・トゥ・ザ???と驚きましたが引き合いに出されたシーンはマイケルが町の中の広場の廻りの道路をボードで走り回るアメリカでのシーン。ニューシネマはイタリアの町の広場のシーン。恋する惑星は店が両側にあって食事するテーブルとかが店の外まで飛び出している香港の路地のシーン。この3つのシーンからそれぞれの都市の公共の場のイメージの違いを明らかにして行くのが今回の講演の目的のよう。実は「建築と映画」というよりも「都市空間と映画」ということみたいでした。まずは初めのアメリカでの広場の説明にイギリスの広場の資料を使い
、「アメリカやイギリスの都市の広場は中心に公園があり廻りに道路が囲んでいてその外に建物が建っている。それぞれが明確に別れていて直接的に建物と広場が繋がっていない。道路は激しい往来があるとしても公園の中は静かな感じで動きは少ない」と指摘。日本の公園もこのパターンが多いですね。次のイタリアの広場は「建物が直接広場に面していて道路と言う要素が曖昧かもしくは存在していなくて人々はそこにだらだらっと溜まっている感じ」。最後の香港の路地に至っては「広場では無く路地がその代わりをしており当然道路(通路)と混然としているため常に何か動いている印象が強い」とのこと。おっおお、確かにそんな感じだと納得しつつ前述の3つの映画がそれを良く表現している事に関心。そこから講演の内容は西洋のパース(透視図)の技法と東洋の平面的な構成で描く絵画技法の違いを比べながら都市や建築物の見え方(もしくは造られ方)の違いへと踏み込んで行きます。西洋の具体例としてヨーロッパの公園や通り、建物(主に教会建築)の写真がスライドで映写され、東洋の具体例として京都や奈良の神社仏閣が紹介されました。そしてたしかに絵画技法とそれらが一致するんですねこれが。いやいや唸らされました。もっと具体的に説明したい所ですがとっても長くなりそうなのでまたの機会にしますが、きっと建物の見方が変わります。さて、講演後は建築的な部分からはちょっと離れた(マニアックな)映画の話に花が咲きます。めちゃくちゃ映画好きな人が何人かいてもう大変。「あの映画見ました?」「あっあれ良いねー」という「つーかー」的会話。これまた興味深い話が一杯聞けた楽しいと言うか勉強になった講演でした。ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の設定のマニアック的な細かさを教えられた時には泣けましたね。ただの娯楽大作じゃないぞって。知りたい?でもこれが文章で書くのが大変なですよ。細かすぎて(笑)ちなみに私が一番好きな映画監督はロシアの故アンドレイ・タルコフスキーです。そんな人知らないですよね、やっぱり。みなさんありがとうございました。

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