2003年9月のコラム

2003/9/28
「段ボールハウス/極小空間」
名古屋建築会議
名古屋建築会議(以下N.A.C.)の展覧会が12月の初旬に愛知県芸文センタースペースXで行われる事になった。その中で現在N.A.C.で進んでいるプロジェクトをいくつか発表する事になった。「パラサイトアーキテクチャ」「パチカフェ」「ロードシティ」「ボイド」そして「段ボールハウス」である。そう「段ボールハウス」とはホームレスの方が自前で作った仮設の住居の事である。この「段ボールハウス」のリサーチが建築雑誌10+1の31号で「大名古屋論」と銘打った連載ですでに発表されている。千差万別な段ボールハウスの形を見る事が出来、あるいみ学術的ではあり興味深い。そして、そのリサーチに全く関わっていない私が話の流れでなぜか「段ボールハウス」発表の担当に他お二人の方となってしまった。どうしたら良いのか皆目見当も付かないので昨日、何を発表するか話し合いをした。建築雑誌10+1ではリサーチとしての発表であったので今回はそこからインスパイアされたものを作るのはどうかと言う事でおおむね合意に至る。ホームレスの空間を作ると言うよりは超極小空間を段ボールで作ったらこんなものができましたというちょっと楽しげなものしようということだ。社会問題まで取り込むと身動きできなくなるからということなのだが。

ところで、極小空間は以外と奥が深い。キャンプの際のテントも必要最小限の空間であり構造的にも携帯的にも良く考えられている機能主義と言うところか。茶室もそうだ。こちらも茶を飲むと言う事に限定しそのための余分なものをそぎ落として残ったものが茶の湯の空間となっている。美的にも筆舌尽くしがたい美しさと奥深さがあり、驚異と言える2帖の小さな茶室さえある。他にも車、小型船舶、カプセルホテル、宇宙船、モンゴルのパオ等切りがない。それぞれシェルターとしての最低限の共通機能を持っていおり、不必要なものは切り捨てられた空間になっている。さらに空間さえ切り捨ててしまえば服がもっとも極小の保護空間かも知れない。超極小のシェルター、宇宙服などは最たるものだ。

この極小空間の中でふと気が付いたのが機能のみに限定される場合とそこに何らかの美学や哲学が付与される場合の違いである。細かく言えば機能のみに限定されていても機能美があると言えるが美とうい言葉が付く以上美学が付加されていると考えても良いだろう。この差は歴然ととしている。テント然り、車然り、茶室然り。

美学や哲学など必要ないとりあえず機能さえあれば良いのだと言われる向きもあるかも知れない。では美学や哲学があるものと無いものとの違いはいつハッキリするのだろう?実は長い時間が過ぎてからだ。それらがあるものは知らず知らずの内に精神的な豊かさを味あわせてくれる。そして、古くなった時愛着とともにどこか輝きを失わないものと、ただ古びたものは悲しい程の結末の差が生まれる。

2003/9/28
「中国的空間」
映画「英雄ヒーロー」より
映画「英雄ヒーロー」を見た。色彩の美しさが注目されていたのでいつか見たいと思っていたが、以前見た予告ではハリウッドばりのカンフーアクション歴史巨編と言う感じでやや躊躇していた。しかし知人が見てきて「やはり色彩が非常に良い。見るべきだ。」と勧められ、やっと腰を上げたと言うわけだ。まずはキャストが凄い。

監督は「赤いコーリャン」「菊豆」のでインパクトのある映像と色彩感覚で観客をしびれさせた巨匠チャン・イーモウ。撮影が「欲望の翼」「恋する惑星」の クリストファー・ドイル、音楽が「グリーン・デスティニー」でアカデミー賞最優秀作曲賞を受賞したタン・ゥン、そして衣装がアカデミー賞衣装デザイン 賞の受賞経験のあるワダエミ。ここに「マトリックス」のCGチームが結集。キャストには、「リーサル・ウェポン4」「ロミオ・マスト・ダイ」のジェッ ト・リー、「恋する惑星」「花様年華」のトニー・レオン、「宋家の三姉妹」「花様年華」のマギー・チャン、『初恋のきた道」「グリーン・デスティニー」 のチャン・ツィイーほか。また、アジアを代表する歌姫、フェイ・ウォンが、映画タイトルと同名の主題歌を北京語で歌っていることでも話題を集めている。 まさに、アジアの粋を集めて作られてたといっても過言ではない。」(引用http://www.du-ub.com/magazine/new/ cinema_hot.html

さて、色に注目といったが、ある雑誌で監督のチャン・イーモウが「中国には墨分五色と言う諺がある。今回の映画はその考え方を引用して場面ごとに五色に色を変えてある」とインタジューに答えていた。あの色彩は中国に古来から伝わる色と言う事か。中でも記憶に残っているのが銀杏の落ち葉に染まった黄色の世界の中で戦うシーン。その黄色の世界が最後真っ赤に染まって行くのが鮮烈だった。色を鮮明に描けば描くほど色の無い世界が逆に際立って行くのは監督の意図するところか。

あと、ひさしぶりに中国の建築空間の凄さに舌を巻いた。セットなのだろうからやや誇張した部分もあるだろうが独特の風情をたたえている。中でも雨の碁会所(碁を打つところ)の空間は興味深い。碁盤の上に屋根がかかっておりそこから雨の雫が垂れ、地面に落ちる音が響いている。そのような場所がいくつも中庭に立っており非現実的な空間になっていた。最近の建物は雨の雫を樋で受けてしまうので雨に対する詩的なイメージを失ってしまったようだ。

もう一つ王の住む宮殿の空間もまた凄い。外部からそこに到達するには城壁の中の両側に壁が切り立った細く長い曲がりくねった暗い通路を通る。そして最後の扉を開くと明るく広大な謁見の広場が現れそれまで抑圧されていた気分が一気に解放される。その気分と同時に広場の向こうに悠然と立つ偉容を誇る宮殿を見た時、だれもがこの支配者に畏怖の念を抱かざるを得ないのだ。次に広場を横切り尋常ではない幅のある巨大な階段を上がらされる。この時自分の存在の小ささをり、今度は暗い宮殿の中に入ると列柱が立ち並ぶ謁見の間の奥に一段高くなって王の玉座があり、暗さに目が慣れて来ると薄明かりの中王が浮かび上がる。全てが計算された構成。いったいだれが考え出したのか。

しかし、どうも最近流行りのワイヤーアクションカンフーが苦手の私としては戦いのシーンがややわざとらしく見えなくもないが。2転3転するストーリー、美しい色彩、歴史巨編としては見応えがある。

同じように中国の空間を描いた作品で「北京バイオリン」の冒頭のシーンがすばらしいらしい。水路が多くある町並みと言う事なのでたぶん蘇州なのではないかと思うが早くビデオ化されないかと楽しみにしている。

2003/9/24
「Y邸増築/構造の検討」
愛知県長久手町「Y邸」
Y邸の構造の検討を構造事務所と行う。基本的な形は決定していたがそこからいくつかのバリエーションを作り、構造の検討を試みる。もともと傾斜地であった土地を埋め立てているという地盤の状態から建物が重いものになると杭を打たなくてはならない。そうするとコスト的におさまらなくなってしまうので、基礎をベタ基礎にして建物を軽くしようと提案。まずは軽くするために木造か鉄骨造かを検討。構造側から開口部の関係で鉄骨の方が有利ではと言われる。コスト的には木造の方が有利なので木造では絶対駄目かとこちらが聞くと絶対駄目ではないが法規計算上の制限が不利に働く可能性が高いとの事。コストの不安があるが鉄骨で進める事に。もし見積もりをしてみてコストオーバーだと一からやり直し。構造計算料もまた必要になるのでこちらとしてはリスクが大きい。悩むところだ。次に鉄骨のどんな構造を使うかを検討。鉄骨造と言っても千差万別。ラーメン構造、ピン構造、使う材料も重量鉄骨造、軽量鉄骨造、デザインにどれが一番合うかを議論して行く。かなりこちらもデザイン上の理由から無理を言うのだが構造側も黙ってはいない。細部の納まりなども検討しながらとりあえずの形を導き出した。これが可能かどうかを再度帰ってから検討する事に。しかしコストの壁が大きく立ちはだかる。倉庫みたいに作ってしまえば簡単なのだがそれはしたくない。というより性格的に出来ないと思う。こうなればオーナーが一部セルフビルド(自作)してもらうしかない。オーナーはセルフビルドは得意だと打ち合わせで言っていたが甘えて良いものか。


構造事務所での検討風景。いくつかの模型を前に議論が繰り返される。

2003/9/18
「オープンハウス案内」
岐阜県美濃加茂市「中島邸
このコーナーで建築過程を紹介させていただいた中島邸のオープンハウスをオーナーのご好意により10/4(土),5(日)に行うことになりました。ひと味違った空間となっております。是非お越し下さい。また、10/4(土)の午後6:00から1F美容室「GOODHEAA」のオープニングパーティーがあります。こちらも参加自由ですので夜の照明を見たい方は是非。

2003/9/12
「Y邸増築」
愛知県長久手町「Y邸」
Y邸の基本的な空間が決定した。スタディー模型で何案も作った中の一つで一番シンプルなものになった。写真写りが悪くてどんな建物か分かりにくくて申し訳ない。これから構造事務所や設備事務所の話し合いでいろいろ変化して行くだろうが基本的な骨格は変更しない予定。ただし、オーナーが反対すれば別だが。13坪ほどの離れになる予定。

2003/9/12
「石張り工事」
愛知県岡崎市「akagi邸
アプローチの石張りが進んでいる。石は全て中国製で特注。階段をわざと横に振っている。白御影と黒御影の対比がかっちりとした印象を与えている。ただ、黒御影の目地の色が明るすぎたので濃いグレーにするように指示。印象がもっとシャープになる予定。アプローチだけの設計だが、最近流行りのガーデニングのように可愛さに頼らないで作る空間作りは以外と難しい。いや、以外と優しく作ってしまっているのかもしれない。オーナーには良い事だが。

2003/9/11
「完成」
岐阜県美濃加茂市「中島邸
内外装」に移動しました。

2003/9/08
「映像で見るル・コルビジェ/アルウ゛ァー・アールトの住宅模型展」
中部大学
「映像でみるコルビジェ展」
MOMAから貸し出された日本初公開の映像をはじめ5種類ほどの映像を見る事が出来た。コルビジェは建築理論を展開して設計を進めるのだが理論を超えたところで感性の造形が建物に反映されている。非常にモダンでシステマチックでありながら感性による不思議な歪みが生まれ融合し、それが建築としてとんでもない魅力になっている。多分この辺りがまねをしようとしても真似できないゆえんなのだろう。また、コルビジェは建築を非常に映像的に考えた建築家でもある。勘違いしてはいけないのだが、ここでいう映像とは固定された絵画のような映像ではなく、ダイナミックに変化して動く映像という意味である。パネラーの建築家、富永氏より「建築に入った人間が移動する事でその建築を認識する事が出来る」ということであり、それは、移動する間に「構造的な秩序」と「映像感覚的な秩序」がシークエンスとして次々に現れ、結果として複雑な変化と豊かな空間経験を得る事が出来るということと説明があった。たしかにそうであるならば、コルビジェの作品は写真よりも動く映像で撮られるべきであるはずだし、そうでなければ理解できないという事になる。今回見た映像はプロパガンダ的なものもあれば、実験的なもの、住人へのインタビューと言うドキュメント的なものも、CGによるもの、教育番組的なものといろいろあったが、動く映像でコルビジェの建築を見れたのは非常に良かった。建築は人が移動して認識できるものである事を再確認できた。

「アルウ゛ァー・アールトの住宅展」
アールトは北欧の建築家で非常に有名だ。その模型がいくつか作られ展示されていた。どれもかなり大きく、展示に工夫がされており、アールトの世界をある程度感じる事が出来た。アールトの設計した住宅の内部空間は有機的に繋がり、広がりを感じさせる。北欧の厳しい冬、閉じ込められるような世界において内部空間は開放的であるべきと言う事だろうか。模型で見る限り、かなり居心地がよさそうに思える。ところでそれらには木材が多用されているが日本の住宅の使われ方とは根本的に違う気がする。環境が違うので当たり前だが、有機的な造形の割には泥臭さが無い。たぶん材料としての意味が木そのものを愛する日本と木は建築の材料でマテリアルの一つでしかないと考える北欧の違いがあるのかもしれない。この辺りは断言は出来ないが。

2003/9/05
「東京/非東京 古谷誠章+塚本由晴 講演会」
名古屋大学
「東京/非東京」というテーマで古谷誠章(早稲田大学教授)+塚本由晴(東京工業大学助教授)両氏による講演会があったので聴講した。最近やけに講演会が多いなと思われる方もいるかもしれない。実は今、中部大学で建築学会の大会が開催されておりその関係で全国から著名な建築我が集まっているのでその関連で講演が多いのだ。

さて、まずは塚本氏が東京の「ペット建築」といわれる超狭小建築をスライドで見せながら自身の設計した実作を紹介した。その実作の中で大きな三角屋根がのった建物が興味深かった。建物は三層に別れており書斎と寝室がある地下、エントランス、トイレ風呂、オープンスペースがある1F、リビングダイニングキッチンがある2F。何が面白かったかと言うとその空間の光の表情の違い。地階は壁面全てが本棚となっており光を吸収してしまうような空間、1Fは真っ白で光が拡散して行くような空間、そして3Fは金属の艶のある壁で(正確に言えば傾斜した屋根)光が艶やかな反射をしている。この三つの対比は非常に興味深かった。窓から入る光についての操作はよくあるのだが壁の反射についての操作された建築作品は非常に少ないと思う。この辺りは意図的なのかと聞いたところかなり意識して設計したとの事だった。その他移動体(自転車や屋台)がある特定の場所で集まる事で建築的?空間として成立する「マイクロパブリックスペース」を実験していたりととても興味深い建築家だった。

次に古谷氏はモンゴルのゲル(組み立て式の移動式住居。草原の中に点在するので超低密度な世界)の研究から始まり、高複合都市という超高密度な空間の紹介へと進む。面白い内容が多かったのでいくつか羅列すると、「人間の生活はいくつかの決まり事があるがそれらは時間をかけて自然に発生するものである」「超高密度な世界では建築的な境界から実生活の境界がはみ出たり複合して存在してしまう」「人間が活動する空間には計画し過ぎない余地を残す必要がある」等々。ひとつひとつ説明したいのだがあまりにも長くなってしまうので止めておく。また、紹介された写真が見せれないのが残念だが実に面白い場所がたくさんあった。

その後の対談も「余地」について議論が交わされたり、有機的な生成システムについての言及があったりと聞いていて飽きない対談だった。

講演の後、親睦会がカフェ・ジーベックで行われた。両氏の他、宮本佳明氏、宇野氏(C+A)、五十嵐太郎氏、私は知らなかったが他にも著名な方が集まっていたようでかなり熱い夜になっていた。しかしどの建築家も話してみると実に面白い。その知識の豊富さもさることながら、いろいろな事に対する考え方の違いが楽しい。また、建築以外の事を必ず何か研究していたりして話題には事欠かない。建築以外の研究は必須なのかと感じるほどだった。身近にそのような人々を感じる事ができてとても良かったし勉強になった。もしこんな事が毎月名古屋であれば名古屋の建築シーンが変わるのではないかとさえ思えた。

2003/9/05
「宮本佳明レクチャー・都市の断層/環境ノイズエレメント」
名古屋、カフェ・ジーベック
9/4 建築家・宮本佳明氏(大阪芸術大学助教授)のレクチャー「環境ノイズエレメント」を聴講した。環境ノイズエレメントとは簡単に言えば都市空間の中の妙な場所を指す。が、事はそんなに単純ではない。取り残された歪な空間、歴史の中である要因によって決定されてしまった形。そんな、謎解きのような興味深い空間が実は身近に存在しているのを我々は以外と見落としている。「例えば道と言うものはフラットな場所であれば何も無い状態の場合、当然直線になる。しかし、一度そこに人間の営みが発生すると避けなくては通れない問題が起きる。そしてひずみ(ノイズ)が発生する。そのひずみが生まれた過程が興味深い」言われてみれば確かにその通りだ。いくつもの具体例を示しながら理由を説明すると聴衆からは「へぇ〜」と声が漏れる。

たしかに都市が生成されるはいくつもの過程が重なる。もともとあった町並みに新たな都市計画が覆いかぶさる。そして徐々に町が変化して行く。その過程でもとの空間と新たな空間の間で干渉が起こり敷地や道路に妙な歪みが生まれるのだ。ここで、非常に面白いのが、完全にもとのものが払拭されるのではなくわずかに元の痕跡をなんらかの形で残している点だ。

これはどう言う事なのか?非常に生物学的な感じがしないだろうか?奇妙な遺伝的な伝達、生物的な進化が都市もしくは人が作ると空間の中に存在しているのではないかと思わざるをえない。これは深く考えればかなり面白い事になりそうだ。考現学、トマソンといろいろあったがもうすこし歴史的時間軸も取り入れた考え方であったように思う。

宮本氏はとてもフランクな方でレクチャー後7〜8人で飲みながら雑談になったのだが、これまた実に面白かった。是非またこのような機会があれば参加したいものだ。

2003/9/05
「外構工事終了」
岐阜県美濃加茂市「中島邸
内外装」に移動しました。

2003/9/05
「展覧会情報」
中部大学
中部大学で「アルウ゛ァー・アールトの住宅展」が9/7まで開催されている。豊田市美術館にて行われた同展覧会に更にさらに7つの住宅模型を追加したもの。北欧ブームの昨今、名前は知らなくてもアールトの家具は実は見た事がある方も多いと思う。フィンランドの巨匠が残した空間を知る良い機会だ。

「アルウ゛ァー・アールトの住宅展」
会場:中部大学 体育館 サブアリーナ ダンススタジオ
時間:10:00~16:30(但し、最終日は15:00まで)

また、同じく中部大学で「コルビジェの映像」上映会がある。こちらはニューヨークのM.O.M.Aから特別に貸し出された秘蔵の映像で建築に携わる方なら必見だ。

「コルビジェの映像」
会場:中部大学 2811教室
時間:10:00~

今週は建築学会が中部大学で開かれているのでいろいろの催しがあり大変だ。

2003/9/04
「挑戦〜チャレンジする、建築家・構造設計家たち」
名古屋、中日ビル
建築家・遠藤秀平氏(遠藤秀平建築研究所)、構造設計家・今川憲英氏(ティアイエスアンドパートナーズ代表/東京電機大学教授)の講演会を聞く。遠藤氏はコルゲートの波板と言う材料を使いとんでもない(挑戦した)空間を作る事で有名。実物は見た事が無いので残念だがかなりのインパクトがあると思う。初めはなんだこれはと驚くのだが次第になれてきて写真で見る限り最近作では快感さえ感じる出来になっていた。こんな空間の可能性もあるのかと唸らされる。しかしその裏には構造的な挑戦と裏付けが存在している。面白ければ良いと言うわけではないが、構造的な挑戦で勝ち取られた空間と言うものはどこか説得力を感じる。逆に構造的に特別何も無い建物では表面的な変化しか無くつまらないものになってしまうのではないかとさえ感じる。健康住宅や木の感じを残した在来的な空間もいいが全く対局の世界も存在するのだ。逆もまた真なりと言う事か。

2003/9/03
「建築講演会案内」
名古屋大学
私が所属している名古屋建築会議主催で以下の講演会が開催される。講師は二人とも最近話題の建築家。誰でも参加できる。無料。非常に面白そうなので興味ある方は是非足を伸ばされる事をお薦めする。もちろん私も参加するので、会場で声をかけていただけるとうれしい。尚、担当者がだいたいの人数を把握したいとの事なので参加する旨を
恒川和久(名古屋大学)tsunekawa@cc.nagoya-u.ac.jp
までメールを。

テーマ:「東京/非東京」
講 師:古谷誠章(早稲田大学教授)+塚本由晴(東京工業大学助教授)
日 時:9月5日(金)18:30〜
場 所:名古屋大学 環境総合館 1階レクチャーホール
主 催:名古屋建築会議(NAC)
第1部/塚本由晴先生,古谷誠章先生 レクチャー
第2部/NACメンバーを交えたフリートーク
清水裕二(愛知淑徳大),宇野亨(シーラカンスC+A),武藤隆(武藤隆建築研究所),恒川和
久(名古屋大学)の他,NACメンバーと会場からの質問などでフリートークを行い
ます。
連絡先: 恒川和久(名古屋大学)

古谷さん,塚本さんには,「都市」に関して,いま最も興味のあることを自由にお話
しいただく予定です。ただ,テーマにある通り「東京とその他の都市(海外も含む)」
の比較から,東京を際だたせるとともに,われわれが,名古屋を再考する上で
ヒントになるような内容になればと考えています。(恒川)

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